根の先端近くに生える細かい毛のような根毛が、土壌粒子に密着し①水、②養分(窒素、リン酸、カリウムなど)、③酸素を土壌から吸収します。レモンは寒い冬に休眠し、土から水を吸い上げることが少なくなり、呼吸だけはしている状態になります。この時に、いつもと同じように水をあげると土が常に湿った状態になり、空気が入る隙間に水が入り、酸素を吸えなくなって窒息状態に陥ります。これが根腐れです。幹、根は変色してしまい、やがて植物全体が枯れてしまいます。
【原 因】
①過剰な水分:毎日同じ量の水をあげるなどの習慣的な水やり
②水はけの悪い土:同じ土を長期間使い続けると土の団粒構造が壊れ、水はけが悪くなります
③過剰な肥料で肥料焼け:肥料の与えすぎにより土壌の養分濃度が高まり、浸透圧の原理で根から水分が奪われ、萎れ(しおれ)や枯死を引き起こす生理障害です
④肥料を根本に与える:肥料が根に直接触れると肥料焼けを起こす。冬は肥料を与えない
元肥は土に混ぜ込む、追肥は鉢の縁。地植えは葉の先端の下。液肥は規定倍率に薄める
【症 状】
●葉が萎れ落葉し、株の元気がない
●葉っぱが黄色や茶色に変色している
●茎や幹が柔らかくなり、ブヨブヨの状態になる
●水やりをした後の土の乾燥が遅く、染み込みが遅い
●根が黒く変色し、生ごみのようなツンとしたニオイがある
【根腐れ復活法】
・春の暖かい日に苗を鉢から出し、根についた土をほぐしながら丁寧に落とす
・市販の排水性の良いレモン用の土(pH6)に替え、一回り小さく底面の排水穴が多い鉢やスリット鉢へ移す
・黒や茶色に変色した腐った根を、白い健康な根の所までハサミで切る
・水やりは土の表面がしっかり乾いたら、鉢の底から水がたくさん出るまで十分に与えます
根は酸素を吸って二酸化炭素を出し、だんだん不要な二酸化炭素が増えるため水やりで洗い流します
・受け皿の水はこまめに捨てる
・気温が10℃を下回る時期は水やりを控える。水やりは午前中、夜は乾き気味にします
・ 1〜2週間は明るい日陰に置き、新しい芽が出てきたら生育に良い日向に置く
【効 果】 3カ月〜半年で回復可能